タロットカードは15世紀にイタリアで生まれたと言われています。本格的に占いに使われるようになったのは18世紀のフランスにおいてです。カードは全部で78枚で、寓意画が描かれた大アルカナと呼ばれる22枚のカードと、棒、剣、聖杯、コインが描かれた小アルカナという56枚とで構成されています。
タロットカードには非常に多くの種類がありますが、大別すれば、初期のタロットカードの系統のヴィスコンティ版、16世紀頃に登場したフランスのマルセイユ版、1910年にイギリスのライダー社から発売されたウェイト版の3種類の源流に分けることができます。
このうちウェイト版はアーサー・エドワード・ウェイトが創作したもので、女流画家のパメラ・コールマン・スミスが図柄を描いています。このウェイト版は、それ以前は数字だけで表現されていた小アルカナ56枚のカードに、そのカードの解釈を表す絵を描いて、容易に解釈ができるようにしたことが特徴で、今では最もポピュラーなタロットカードになっています。当サイトでは既に著作権が切れてパブリック・ドメインとなっているウェイト版のカードの図柄を用いています。
タロットカードによる占いでは、よく混ぜてから数回カットしたタロットカードをテーブルの上に伏せてならべ、すべてのカードを配り終わってからカードをめくって結果を判断しますが、ならべる枚数とならべ方(スプレッド)には様々な方法があります。
●ワンオラクル
カードを1枚だけ使う最もシンプルな方法です。YesかNoかを判断する方法ですが、漠然とした問いかけではなく、例えば特定の人物を思い浮かべた上で、彼に相談すべきか?彼は私を好きか?などといった具体的な項目を占います。ポイントを絞ってから占いましょう。
●スリーカード・スプレッド
カードを3枚使う方法で、過去・現在・未来の時間軸を3枚で表します。相手との関係の変化や、質問者の運勢などの変化や流れを占うのに適しています。
またスリーカードは、「時期を知りたい=①今週②来週③再来週」のような3択形式や、「何が悪かったのか=①原因②結果③アドバイス」などといったバリエーションにも使うことができます。当サイトでは、大アルカナのカード22種類を用いてスリーカード・スプレッドによる占いができます。
●二者択一法
カードを5枚あるいは7枚使う方法で、自分と相手のそれぞれの気持ち、AとBのどちらを選ぶか、などといった主に二者択一の質問を占います。また、自分の潜在的な気持ちと相手の潜在的な気持ちを占うといった時にも二者択一法のスプレッドが使えます。なお、占いを始める前に自分は左側、相手は右側といった具合にきちんと決めておかなければなりません。当サイトでは、大アルカナのカード22種類を用いて二者択一法で占えます。
●ヘキサグラム・スプレッド
ヘキサグラムは一つの質問に対して、多面的に占うのに適した方法で、カードを7枚決まった配置に配ります。7枚のカードは位置によって、過去、現在、未来、対策、環境、願望、結果を表します。またバリエーションとして、二人の相性を占うこともできます。当サイトでは、大アルカナのカード22種類を用いてヘキサグラム・スプレッドによる占いができます。
●ケルト十字スプレッド
ケルト十字スプレッドは日本のプロの占い師の間ではおそらく最もポピュラーな展開法です。10枚のカードで様々な項目の回答が得られるので、一つの問題を深く掘り下げる事ができます。ただし、タロットの教本でもカードのならべ方は様々で、位置の示す意味もあまり定まっていません。また、10枚のカードからバランスの良いリーディングを行えるようになるためには、それなりの経験を要しますので、あまり初心者向けとは言えません。当サイトでは、大アルカナのカード22種類を用いてケルト十字スプレッドで占うことができます。
この他には、13枚のカードを時計の文字盤状に展開して運気の大きな流れをつかむホロスコープ・スプレッドなどがありますが、独自のスプレッド方法を採用している占い師も居ます。なお、近日中に小アルカナの56枚を加えた78枚すべてのカードによるヘキサグラム・スプレッド、ケルト十字スプレッドにも対応する予定です。